簿記2級の資格取得はCBT試験の登場により取りやすくはなったものの、合格率は50%を切っており簡単なものではありません。よっぽど頭の良い人以外は対策しないと受からないと思っていて良いです。著者は簿記2級CBT試験を98点で合格しているため、これから2級を学習する方や伸び悩んでいる方の一助となれば幸いです。
前提条件
まず、簿記2級を受ける上で前提条件があります。それは
「簿記3級に合格している」
ということです。簿記3級に合格していなくても2級の試験を受けることは可能ですが、基本的は3級から受けることをオススメします。基本的な考え方を3級の試験で把握することで、2級の勉強が格段にしやすくなります。
※著者は簿記3級と2級を同時に勉強していましたが、簿記3級に落ちてしまいました。
3級の試験範囲を徹底的に勉強することをオススメします。
簿記2級の試験概要
基本的には紙の試験と変わりません。
商業簿記が大問1~3、工業簿記が4~5です。
詳細はCBT公式ホームページをご確認ください。
勉強方法
まずは工業簿記を勉強しましょう。
2級で初めて出てくるため、最初に商業簿記を勉強する人がいますが、個人的にはナンセンスです。
工業簿記は商業簿記に比べて難易度は平易であるため40点満点を狙うことができます。
商業簿記40/60・工業簿記30/40の計70点を目指しましょう。
教材
簿記検定の参考書はさまざまなものがありますが代表的なものを紹介します。
テキスト・問題集
TAC出版の「スッキリわかる」シリーズは非常にオススメです。
図解でわかりやすく説明されており、なぜその仕訳を切るかを明確に理解できます。
スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記
スッキリわかる日商簿記2級 工業簿記
過去問
CBT試験だとしても合格するために過去問を解くのは有用です。
著者は「よくわかる簿記シリーズ」の過去問題集を使いました。
オンライン教材
YouTubeやオンライン講座を利用して、解説動画で理解を深めるのも効果的です。
CPAラーニングは無料で簿記2級の講座を受講することができます。
勉強時間
勉強時間の目安
簿記3級を持っている場合、簿記2級に合格するためにはおおよそ150〜200時間の勉強が必要とされています。日々の生活に合わせて1日2〜3時間程度の勉強時間を確保し、3〜4ヶ月を目安に計画を立てると良いでしょう。
スケジュール管理
毎日の勉強スケジュールを立て、理論と実践問題をバランスよく進めていきます。過去問はできるだけ試験に近い形式で取り組みましょう。
メンタル
モチベーションの維持
簿記2級は内容が難しく、理解に時間がかかる部分もあるため、途中で挫折しないように小さな目標を立てることが大切です。例えば、「今週中に特定の章を終える」や「毎日1問必ず解く」などです。
リラックス法
適度に休息を取り、ストレスを溜めないようにすることも重要です。運動や趣味の時間を大切にし、気分転換を図りましょう。
その他
試験対策
試験の傾向を把握し、苦手分野を早めに克服することが大切です。特に工業簿記の分野は初めての人にとって難解なので、しっかりと理解する必要があります。
試験当日
試験前日はしっかりと休息を取り、当日は早めに会場に到着し、余裕を持って試験に臨むことを心がけましょう。
これらのポイントを押さえて計画的に学習を進めれば、簿記2級合格に近づくことができるでしょう。
まとめ
簿記2級は簡単な試験ではありません。
しかし、難関大学試験のような問題は出題されません。
ごくまれに難しい問題が出ますが、その問題を捨てたとしても合格点を取ることはできます。
1つ1つ論点を抑えて勉強に励みましょう。